金沢市民発電所

バイオマス熱事業

s_yobijikkenn

竹利用によるオンサイトでの木質バイオマス熱事業可能性調査 (H28受託事業)

 

竹熱利用調査事業スキーム

竹熱利用調査事業スキーム

本事業を通し、材の切り出しや加工そして搬出から需要側の熱事業者の掘り起こしまで、地域で継続的な循環を可能にする仕組みを調査報告します。次年度には実際にボイラーの導入を含め地域でこのループを回す実証実験を目指しています。

  • 金沢市民発電所はH28年度金沢森林組合から本調査事業を受託しました。
  • 金沢市では近郊の竹林整備で放置竹林の伐採を金沢森林組合に委託しています。
  • 伐採後の竹材は林地残材となるケースが多く環境保全の観点からも課題となっています。
  • 金沢市は竹の賦存量が大変多いのですがそのエネルギーとしての利用はされていません。
  • 当社関係のNPO市民環境プロジェクトを含め主だった関係者での策定委員会が発足しました。
  • 材の安定搬出、加工と共に需給に見合った熱需要者の参加t確保がカギとなります。
  • 全国では先進事例も有り、竹用をうたうボイラーの開発も進んでいます。
  • 次年度の実証実験に向けての竹の安定燃焼の評価も進めます。

 


第1回竹熱事業策定委員会報告  H28年8月

第1回では、まずは策定委員メンバーと当社の紹介があり、その後は現状把握をしました。地域の竹は主に元々の竹林が荒れた荒廃竹林と、杉林等を侵食している侵入竹林に分けられること、県や市の予算により年間14t以上の竹林伐採をしている現状や課題等についての市や森林組合が報告しました。

また、竹を熱バイオマスとして使うことの問題点を出し合いました。視察先についても議論し、地域外先進地は適する場所が見込めなかったことから全体で行くことは取りやめ、地域内での取り組みを見学しながら事業モデルを作っていく方向性を見極めました。

伐採現場1

竹伐採現場1

伐採現場1 残材

竹伐採現場1 竹残材

伐採現場2

竹伐採現場2

竹伐採現場2 竹残材

竹伐採現場2 竹残材


第2回竹熱事業策定委員会報告 H28年9月

第2回はバスを利用して、地域内視察をするとともに、メンバーの中で木質バイオマスボイラーを利用している温浴施設にて、竹チップを作製して燃焼させる実験を行ないました。

竹燃焼の技術的問題である、炉内温度が上がりすぎること、燃焼時間が短いこと、窯にクリンカ(ガラス質の残骸)が付着すること、の3点については、条件により打破できることが確認できました。また、現場や作業工程や需要先候補等を実際に見てまわることで、事業可能性検討のリアリティが増しました。

 

NPO39アースさんからお借りしたチッパーによるチップ化作業

NPO39アースさんからお借りしたチッパーによるチップ化作業

竹100%/50%/25%の混焼用チップを準備

竹100%/50%/25%の混焼用チップを準備

 

燃焼目視と炉壁温度を記録しながら実験

燃焼状態と炉壁温度を記録しながら実験(ぽかぽか御経塚の湯)

4

燃焼実験現場 金沢工業大学からもオブザーバ参加をいただく

近郊の竹伐採現場を巡る

近郊の竹伐採現場を巡る

需要予定地湯涌地区で策定委員会を開催

需要予定地湯涌地区で策定委員会を開催

竹伐採地視察

竹伐採地視察

お湯の需要施設の視察

お湯の需要施設の視察